撮影:立脇 康嗣

撮影:佐久間 聡

和名:キタサンショウウオ

英名:Siberian Salamander
学名:Salamandrella keyserlingii

分布
釧路湿原、ウラル山脈西側からカムチャツカまで、モンゴル、中国北東部
生態
国内では、釧路湿原にしかいないと言われていますが、調査不足の為他でも見つかるはずです。繁殖期は、4月下旬から5月上旬に湿原に産卵します。卵嚢は透明なコイル状です。
全長
80-120mm

解説
日本に住むサンショウウオの中で、唯一日本固有種でなく、単一種としての分布域はサンショウウオ目の中で最も広範囲で、シベリアでは北極圏にまで達しています。
このサンショウウオは、最も低温の地域に住む種で、約二万年前のウルム氷期最盛期の前後に北海道に侵入し、その後、気温の上昇にともない釧路湿原にのみ生き残ったものと考えられていますが、北海道は広いので調査が進めば新たに見つかるはずです。事実、この個体は釧路湿原の個体ではありません。
特徴は、他の両生類と違い後肢の指が4本です。
コメント
最近、釧路湿原が変わりつつあると聞いています。日本最大の湿原であり、貴重な動植物の聖地とも言える場所なので、熱帯雨林と共に次の世に残してゆかなければなりません。それが、私達の使命です。
このページに資料を提供していただいた立脇 康嗣さんと佐久間 聡さんに感謝をいたします。また、立脇さんにメールを送りたい人は、krhodeus@hotmail.comに、佐久間さんにメールを送りたい人は、delias@ss.iij4u.or.jpにお願いします。

ハコネサンショウウオのページ

オオサンショウウオのページ

サンショウウオ亜目のページ

有尾類のページ

INDEXページにもどる