撮影協力:粕井 諭史


和名:サメハダイモリ

英名:Rough-skinned Newt
学名:Taricha granulosa

分布
アラスカ州のコルドバ付近からカリフォルニア州のサンフランシスコ付近までの海岸地方で、標高0m付近から2800mの高地まで見られます。
生態
繁殖期は、棲息地の緯度と高度によって違いますが、11月以外の全ての月で記録されています。一般的には3月初旬がピークです。繁殖場所は、湖・溝・緩やかな流れの川・ビーバーの作った池等です。繁殖期以外はカルフォルニアイモリ同様に木が多い場所の地面に穴を掘り生活しています。
全長
125-220mm

解説
本種には、基亜種のT.g.granulosa(サメハダイモリ)とT.g.mazamae(クレーターレイクサメハダイモリ)の2亜種が知られています。亜種のT.g.mazamaeは、オレゴン州にあるクレーター湖とその付近にのみ棲息しており、腹部が基亜種よりも黒ずみます。写真の個体は、基亜種です。
湖では水深12mもの深さで成体が集まっているのが確認されています。
繁殖期になると、皮膚が水棲に適応するように滑らかな粘膜で覆われます。
幼生は、およそ4〜5ヶ月かけて75mm程度まで成長して変態しますが、T.g.mazamaeの幼生は最大で95mmまで達します。
コメント
見た目は地味なイモリですが、皮膚から出る毒はかなり強いようです。
このページに資料を提供していただいた粕井 諭史さんに感謝をいたします。また粕井さんにメールを送りたい人は、管理人までメール rieokun@hkr.ne.jpを下さい。責任をもってお伝えしま す。

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