変態直後の幼体

和名:ウシガエル

英名:American Bullfrog
学名:Rana (Aquarana) catesbeiana
(「ケーツビー氏のカエル」の意味)

分布
北海道、本州、四国、九州、徳之島、沖縄島、石垣島、カナダ南部からメキシコ中部までの北米東部、西インド諸島をはじめ世界各地
生態
平地性のカエルで、常に繁殖場所周辺の水辺に住んでいます。繁殖期は、5月から9月上旬にわたり、繁殖場所は、池、沼、湖が一般的ですが、泥田、ダム湖、大きな河川の溜まりなどの広い水面で、水深が深い止水か、ゆるい流れの中に産卵します。
雌を待つ雄は、水面に浮きながら鳴き、激しい喧嘩をしてなわばりを守ります。
体長
成体オス:111-178(平均152)mm
成体メス:120-183(平均162)mm
鳴き声
ヴォー、ヴォー、ヴォォォォー
解説
アメリカ原産の帰化種(1918年にニューオリンズから14匹が東京にやってきました。)で、いわゆる”食用蛙”と言われている大型種です。非常に大きな声で鳴くので騒音公害にもなっています。
特定外来生物に指定されているので生きたままの移動や飼育は原則禁止されています。
コメント
福島にある母親の実家の前に、防火用水の溜池があり、ある夏の日から夜な夜な不気味な声が聞こえるようになり、正体が分かるまで大騒ぎになったことがありました。
このカエルは、体の割に警戒心が強く近ずくと「ギャッ」と警戒音を発して水中に隠れます。そのため、このカエルを飼育するには苦労します。体が大きいので、それに見合ったケージが用意できれば良いのですが、一般家庭では不可能かと思われます。中途半端なサイズだと、驚いたときにジャンプで鼻先をぶつけて怪我をします。逆に、かえって小さすぎる方が、驚いても思いっきりジャンプが出来なく、怪我をしません。

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