撮影:ばいかだ(丹沢産)成体雄(奥多摩産)謎のタゴガエル成体雄(月山産)

亜成体
撮影:藤井 裕士

謎のタゴガエル(月山産)
成体雄成体雌

ペア卵塊

和名:タゴガエル

英名:Tago's Brown Frog
学名:Rana tagoi tagoi
(「田子氏のアカガエル」の意味)

分布
本州、四国、九州
生態
地方によっては、低地の丘陵地帯にも分布しますが、主に山地に見られ、標高2000m以上にも生息しています。繁殖は、4月から5月で、小渓流の岩の隙間や、温帯地の地下にある緩い流れの伏流水中などに産卵します。寒冷地では、小川や用水路の石や落ち葉の下に産卵することもあります。
孵化したオタマジャクシは、餌を食べないで蓄えられた卵黄の栄養のみで成長し変態します。その為、変態したばかりの幼体は非常に小さい(1cm以下)です。
体長
成体オス:30-50(平均44)mm
成体メス:31-54(平均44)mm
鳴き声
グッグッグッ、ゴッゴッゴッ
解説
伏流水中に、産卵するという変わった繁殖習性を持っている種です。山地に普通にいて、山道を歩いていると飛び出したりしてきます。
発見されてから、60年以上になりますが、その存在が一般には知られていません。
本種は、後肢の水掻きがナガレタゴガエルほど発達しないので見分けることが出来ます。
コメント
渓流釣りをしていて、沢脇の山道を歩いていると、足元からとんで逃げる蛙が、こいつの可能性が高い。 検索の仕方は、「日本カエル図鑑」文一総合出版を参照して下さい。
このページに資料を提供していただいた「ばいかだ」さんと藤井 裕士さんに感謝をいたします。また、藤井さんにメールを送りたい人は、guide@po.kannet.ne.jpにお願いします。

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